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「あたしの強くなった植物魔法を見してあげる! 出なさいチモシー!」
「(微妙な名前…)」
アスルの言葉に合わせて複数の蔓が地面を裂き伸び出てくる。
「あたしのチモシーから逃げられるかしら? いきなさいチモシー!ツルのムチ!」
アスルはツルのムチをつかった▼
…
こうかはいまひとつのようだ▼
「逃げる?アホやな、こないなもん落としたるわ…いっけぇ!ロスロボス!」
ロッソは腰からハンドガンのような物を取り出す。
そして蔓の1つに向ける。
「ばっかねぇ、そんな鉛弾くらいでやられるチモシーじゃないわよ」
「それ…鉛弾だったらのはなしやろ?」
「え?」
その瞬間ロッソの銃口から大量の火炎が放射される。
その火は蔓に燃え移る。そして別の蔓に別の蔓へと移っていく。
「はっはっはあ、残念でしたねぇーアスルさまぁーうひゃひゃひゃ」
激しくたか笑うロッソ。
だがしかし…
「?… なんのことかしら?」
「ふぁ?」
「まだ攻撃してないわよ?」
その瞬間一本の蔓の先端から透明な液体化が吹き飛ぶ。
それは放物線を描きロッソの体に付着する。
「ななななんやこれ!」
「おーほっほっほっほ…うげぇ…ごほごほ…それは溶解液!あなたの体を溶かす液体よ」
「な!」
やっぱこの試験順番替えようよ。二次受ける前に重症だよ…。
だがみるみるうちに溶解液はロッソの服から始めて溶かしてゆく。
「く…くそう…せめて…せめて…アスルに…傷を…服を燃やすごときじゃ…」
「へっ?」
ぽかんするアスル
「なんや気付いてなかったんか?
全く気にしないからちょっとやるなと思ったら…スカートの後ろ燃えてるで、さっき燃え移っとった」
「え?…きゃああぁああ!いや!あたしのスカート燃えてぇえええ!」
必死に手ではたき火を落とすがもう遅かった。スカートはほとんど燃え尽きてしまっている。
「(あ…白だ)」
「(あ…白だわ)」
一般的に魔法女生徒は試合の時や普段は動きやすく、戦闘の邪魔にならないプリーツのマイクロミニスカートを採用している。
だが今回はそれがあだになったようだ。
アスルはその場にうずくまりながら両手で何とか隠そうとする。
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