第1話、あたしのスナオ

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☆  ――というわけで、今あたし、真夜中の真っ暗闇に包まれた神社に独りで居るんだけど…… 「もう、遅い! あたしの神様!」  そうなのよ。あたしの神様ったら遅刻してくれちゃってるのよ。 「もう眠くなってきちゃった……」  不覚にも、あたし、ウトウトし始めちゃったの。  ウトウトし始めたと思ったら、 「あぁ、やっと繋がれた」 って、不意に頭の上から声が聞こえたのね。  あたしったら飛び起きて、 「あたしの神様ったら遅い! もう!」 なんて、思わず大きな声で言っちゃったわ。 ★
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