愛していました

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 あの人達に会えなくなるのは非常に残念だけど……仕方ないわよね。 ありがとうって、伝えたかった。  チャットが生きがいだったって、感謝してるから。  もっと私が強かったらこんなことしなくて済んだのに。情けない。 「なっ……あ、暁……何を」  私は包丁を逆手にとり、『自らの腹を目がけて』振り下ろした。  痛みや辛さの受容器となる鬱陶しいこの身体を消すために。    最後に入道雲が見たかったけど、上には天井しか広がっていない。  ……まぁいいか。死ねば今度は見下ろすことになるんだわ。  天国か地獄に行くのかわからないけど。  私は『逃げ』を選択した、最後まで弱い人間だった。  それでも、わりと良い人生だった。 「愛していたわ。あなた」
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