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狂信者〔虐待、いじめ、病気、進路、経済、人間関係、孤独……彼らは過酷な人生を歩んできました。この苦しさはあなた方にも少しはわかるのではないのでしょうか?〕
A〔……だからって、死ぬのは間違ってる〕
狂信者〔では訊きます。あなた方はこれまでの人生の中、たった『一度でも』死にたいと思ったことがないと、堂々とはっきり言い切れますか?〕
ぷー太郎〔そりゃあ……〕
狂信者〔七月二十八日。皆さんは互いに初めて顔を向け合う。感動します。でも、果たして全員が約束の日に集まれるのでしょうかね。私には聞こえてきます。ほら、誰かが運命に悲観して泣き崩れる音が……〕
A〔こいつ、狂ってるよ〕
狂信者〔約束の日、楽しみですね。では、入団お待ちしております。他のメンバーの方々にもお伝えください。それではアデュー!〕
【狂信者さん退室】
A〔汚いマネしやがって〕
紅白〔俺達はどちらにせよ、入団する選択しかないじゃないか……。相手がチャットの管理人である以上、こっちは何もできない〕
ぷー太郎〔個人情報流されちゃ、たまったもんじゃないもんな!自分だけじゃなくて家族にも危害を加えられたら冗談じゃない!〕
紅白〔二人とも、このチャットやってて後悔しましたか?〕
A〔後悔なんて……皆と楽しくやってきたんだから〕
ぷー太郎〔俺だってお前らに会えて良かったぜ?〕
紅白〔……とりあえずこの話は他の人達にも伝えなくちゃ。しばらくは出入りを控えた方がよさそうですね〕
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