1 ついにきた昼休み。

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午前の授業が終わった。 うん、前の学校より進度遅いから暇だった。 さて、昼飯はボスたちに連行されてからみたいだ。 「朝槻ー行こうぞ。」 ボスが友好的に腕をひっぱった。 別にドキッとかしてない。期待した人には謝罪しよう。 「あ。」 なにかを思い出した。なんだか双子の一人がいないと思ったら、忘れてた。 俺、あいつになんか手紙もらってたわ。 『昼休みすぐに校舎裏へ来い。5分もかからん。 秋』 固まる俺に双子の片割れが微笑み尋ねた。 「どうしたの?秋だったらもう多分先に・・・」 「俺、秋に呼び出しくらってたから行ってくる!5分もかからん!」 「え・・・秋?」 俺はかっこよく全速力で走って、女子のスカートがその風でめくれるのもお構いなしに走った。 「はあ・・・はあ・・・」 「すぐって言っただろーがよー。」 顔を上げるとオーラが黒い秋がいた。 「ごめ・・・はあ。」 「まー俺がここに呼んだのはー、謝罪だ!」 「え。」 まさかの謝罪。 「おおまさか麗しき俺への暴言に対してやっと・・・」 「んー、ていうか、ナルシストって言ったことを謝ろうと。」 そっち・・・そっちかよ。 「なんだその顔は。俺はあんたが本当にナルシとか知らなかったんだよ。そしたら事実だったから、もし秘密にしてたんだったら秘密ばらした俺最低だなあとか思ってそんで」 いや。 「俺隠してないし。すでに俺かっこいいオーラが出ていると思うのだが。わからないかね。」 「・・・うぜぇ」 本当にうざそうな顔だ。 「それにボスにナルシか聞かれたとき、そうだって言ったし。」 「ああ・・・そうだった・・・」 「馬鹿は・・・秋くん、だったね(笑)」 「うっぜえまじうぜえもういい後悔した!さっさとボスんとこいくぞおら!あと秋くんって呼ぶななれなれしい!あと『(笑)』とかいらねー!」 「はいはい」 なんともガキな奴だ。ちなみに俺たちは高校一年生。3学期。 ・・・なのにこいつはまだ小学生みたいだ。 
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