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~星野 澪莉~
翌朝、今日のデートのための服やメイクなどを頑張ってました。
やっぱり好きな人の前では可愛く映りたいですから。
「れーい。どこだー?」
後方から棗の声が聞こえました。
私達はデートっぽくするために駅で待ち合わせをしました。
「棗。ここです!おはようございます」
と笑顔で振り返って棗をみる。
「…!!///」
バッと顔を思い切り背けられました。
やっぱり似合ってないんでしょうか。
黒髪ロングのウィッグにメイク、それにワンピース。
普段の私からすると考えつかないくらいの格好。恥ずかしいです。デートだからと言って調子こいてしまって。
「…に、似合わないですかー?」
そう思いだすと涙がじわじわと溢れてきます。棗の前では可愛くいたいのに。
「…似合ってないわけねぇーだろ。
ただお前が可愛すぎて直視出来なかっただけだよ。
気づけよ、ばーか。」
そうやって腕で顔を隠したまま棗が言う。
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