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~成宮 優~
はぁ…はぁ…着いた…。
「相変わらず陽男子校は風貌がこわいなー」
そう陽男子校は所謂ヤンキー校。
だからみんなはここらへんに来ようとしないんだ。
だけど噂ではイケメンばかりなんだとか…。
そんなことは置いといて…棗さんの部屋探さないと。
寮はここであってると思うから中に入って聞こう。
「あのー…すいません」
近くの人に声をかけてみた。
「なんですか?ってあれ?ウチの寮生じゃないね」
とその人が振り返る。うわ、格好いい。
男の俺が見てもすっげぇ格好いい。
「あ、はい。棗さんからちょっととってくるように、と言われているモノがありまして…。棗さんの部屋はどこですか?」
「なつの友達?」
「はい。そうです」
「なら教えてあげるよ。ついておいで。」
「はい!」
「ついでに僕の名前は秋月 奏(あきづき
そう)
なつの1つ上でここの寮長。因みになつの親友だよ」
親友…。奏さんはまだ知らないんだよな…棗さんが事故にあったこと。
「奏さん…あの…。
棗さんが事故にあいました。つい先程」
「…え?何言ってるんだい?なつは今日澪莉ちゃんと記念日デートでもうすぐかえってくるはずでしょ?」
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