第1話

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木漏れ日が心地よい中庭、 ここは私だけが知ってる場所。 入学してから私しか使わない。 だって、不良のたまり場だもの。 皆怖がってなかなか来ないの。 でも、たまに間違って来てしまい 不良たちにさんざんな目に遭う子もいるみたいね。 ほら、今日も来たみたいよ。 背は高くて筋肉質だけど細い感じ。 ある程度お洒落にも気を使ってる・・・ 確か「大倉 涼太」 3年生の先輩たちが可愛いとか格好いいとか 廊下でうるさかったわ・・・。 あ、龍が気づいた。 「龍」って言うのは我が校の不良たちのトップであり、 わたしの双子の兄貴。 「零、あいつ何年だ?」 「1年のサッカー部。」 零っていうのは私ね。龍は他学年の人ことは 全然知らない。だから、私が教える羽目になるの。 また、あの子も学校来れなくなるのかしら。 私には関係のないことだけど。
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