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(…世の中、何が起こるか分からないな…。)
ざわめく街の中、天の御遣いこと北郷一刀はそうつぶやく…。
目の前には、遊戯王で遊ぶ大勢の町人…。どうしてこうなったかは、つい3ヶ月前に遡る…。
~3ヶ月前~
(ぱさっ…。)
桃香『あれ…?ご主人様、何か落としたよ?』
一刀『あっ。ありがとう、桃香。』
桃香『…?ご主人様、これって何なの?なんか、絵が書いてあるみたいだけど…?』
一刀『あぁ。それは遊戯王っていって、俺がいた世界の遊びだよ。…そっか。1枚、ポケットに紛れてたのか。』
途端に桃香の目が輝く。
桃香『天の国の遊び!?それってどうやってやるの!?』
…もう、完全に遊ぶ気である。だけど…。
北郷『うーん…。ゴメンな、桃香。これは少なくともカードが40枚無いと出来ない遊びなんだよ。』
桃香『かーど??』
北郷『うん、この絵が書かれた紙をカードって言って、遊戯王はカードが40枚無いと出来ないんだよ。』
桃香『え~…。じゃあ、これだけだと出来ないんだ…。ご主人様、その“かーど"は40枚持ってないの?』
北郷『うーん…。俺がいた世界では持ってたんだけど…。』
(こっちに来た時は、見事に手ぶらに近い状態だったからなぁ…。)
そう考えてると桃香が残念そうな声を出す。
桃香『そっか…。それじゃあ、しょうがないよね…。』
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