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度々、イエローナイフの空にはオーロラが輝く。
アラクの死と私の罪悪感を象徴していた虹色のカーテン。しかし、死んだアラクが私と存在していることが、その罪を払拭した。
やはり罪悪感は、心だ。私は、頭のおかしい妄想に近いもので、償ってしまったのだから。笑える話だ。
あの極光。
今の私は、その光を目に浴びる度に、私の大切な人たちの存在を思い出す。
私に抱えられる赤子に、夫のジャック。
それと、もう一人。
私たちは、事故もなく病気もなく、幸せな時を過ごしている。互いの幸せだけを望んで、清らかな世界に抱かれて生きている。
時々残した『キセキ』を見返せば、形も、色すらわからない道が続くーー愛で満ちている。
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