1章 色の無かった日々

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「…いいよ…」 隼人は言った… 「…マジで?」 「…うん…ヒカル君の運命って言葉をちょっと信じてみてあげるよ…」 「…よっしゃぁぁぁぁ」 ヒカルは吠え、そして隼人に抱きついた。 「そっかそっか…ははっ…いやぁ嬉しいぜ…」 「そんなに嬉しいんだ…」 「当たり前じゃん!」 「そっか…とりあえずよろしく!ヒカル君。」 「おう…てか、いい加減呼び捨てでいこうぜ」 「じゃあ、俺も隼人でいいよ」 「分かった…よろしく、隼人!」 「うん…こちらこそよろしく…ヒカル…」 二人は笑いながら言うと握手をした… 「…ま、経験者として俺に色々アドバイスくれよ…」 ヒカルは笑いながら言うがそれを聞いた隼人は… 「…え?初心者だったの?」 「…まぁな…けど野球は大好きだから、ルールも分かる…体力とかにも自信はまぁまぁある…」 ヒカルは胸を張った… 「マジか…因みに何を目指してる?」 「そりゃあ…やっぱり甲子園でしょ!」 ヒカルは高らかに言った 「甲子園か…中々夢に満ち溢れてるね…」 隼人はそう言って笑みを浮かべた… 「その夢を俺たちで現実にするんだよ!」 ヒカルはそう言って笑った… 「…そーだね」 ヒカルはにこやかな笑顔でそー言ったのだった… …正直もう夢は見ない…少年はそう思っていた… しかし、それでも見る事をやめた夢をまた見る事にしたのだった… 彼に出会った事によって。
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