第1話

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-まあちゃん、いいかい?- 優しそうなお婆ちゃんの顔。 ああ、ここはどこだっけ? 奥ゆかしい木々の香りが懐かしさを感じさせる。 -人にはね、誰しも一つや二つ『心の鎖』があるんだよ- 鎖? 何の話だろう。 -その鎖が誰かにほどかれた時、まあちゃんの本当に大切なものが見つかるだろうねぇ- ねぇ、お婆ちゃん。 あの時言ってた鎖のお話、また、聞かせてくれる日が来るのかな。 おばあちゃん。 私は、まだ -大切な人がわかりません-
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