第1話

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「あつっ」 これ どうしたらいいのかな 「も~、愛美大丈夫?」 心配して駆けつけてくれるゆきちゃん。 コクン、と頷く私。 「愛美~?あんたこういう時ぐらい話しなよ?頷いてるだけじゃわかんないよ?」 ゆきちゃん、心配してくれてるなぁ 頷くだけじゃ だめなのかなぁ そう思っているにも関わらず相変わらず頷くことしかできない私。 「はぁ~、ほんっとに愛美は~、調理実習でエビフライ挙げるのに油使うのわかってるなら、どうやったら油が跳ね上がらないか春夜ちゃんに聞くなりなんなりできるでしょ?」 火傷で腫れ上がった私の人差し指を泣きそうな顔でみながら言われた言葉。 ごめんね、ゆきちゃん そう言われて本日3度目に首を縦に振る。
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