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あ この人 しってる
振り返った私の瞳に映る彼。
噂の 人
そんなことを思いながら私はまたコクン、と頷く
「愛美ちゃん、はいどーぞ」
いつの間にか目の前に来ていた彼は、
真っ茶色をした瞳で私をみる。
綺麗な目だけど、
このひと なんだかこわいなぁ
ストン、と手に落ちてくる包帯と共に私の前をスラリと通り抜けてゆく。
「ありがとう…ございました」
返事の代わりに返ってきたのは、
指輪がたくさんついている彼の右手の振り。
変な 人だなぁ。
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