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その時、駅前に4人乗り2㌧トラックが正義の前に止まった。
3人の男達が、降りて来て、一斉に頭を下げた。
「マサさん、遅くなりました」
まるでヤクザである。実際は違うが。
「マサさん、荷物はこれだけっすか?」正義のずだ袋を見てヒデが聞いて来た。
ヒデと云うのは今井秀雄28歳やせ形で金色短髪の男だ。着痩せすると本人は言ってるが。
「おう、後で届くはずだ」正義は安全靴のまま、トラックの助手席に座って言った。
後部座席に残りの二人タケとシゲルが乗り込んだ。
タケは25歳黒い短髪の正義より頭ひとつ分背が高いマッチョだ。
しかし、運転できないものは無いと云われる一流の技術者だ。
無口なのが珠に傷。
シゲルは一番若くて、22歳のがっちりした男だ。だが身長が155㎝しかないのを気にしてる。(本人申請160㎝)
赤い短髪の四角の顔の男だ。
コンピュータの専門家で、図面担当者。
この3名に、荷物を運送して来るアキラが、正義の直属の部下だ。
正義が日誌を打っていると、助手席のヒデが聞いて来た。
「マサさん、大きなスマホっすね。さっきから何をしてるんすか?」
「あぁ 日記をなっ」正義がそう云うと。
「日記って、それ作業日誌じゃ無いんすか?」と
ヒデの野郎が聞いて
来た。
って、ちゃんと前見て、運転しろ!
運転中は、気を抜くんじゃねえ!
正義はヒデに、道のりを教えながら、怒鳴っていた。
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