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いや…秘密って…
その言い方、初対面じゃないんでしょ。
言いたかったけど、グッと堪えた。
「それじゃ、後はよろしくね。それと、今から15分後に七瀬さんに電話してくれる?
堤さんが俺が抜けたの知ってて許可したなんて、七瀬さんが知ったら傷つくだろうから」
この男…やっぱり本気だ…
「わかりました。後、車乗って行かれるんですよね?
小百合に『レディファースト』は止めといたほうがいいですよ」
「えっ、どういう意味?」
「そういう意味です。ほら、早く行かないと小百合帰っちゃいますよ!」
そして、慌てる課長を見送った。
「明日から忙しくなるな~!小百合の人生変わるかも~!」
美里はその夜、興奮してなかなか寝つけなかった。
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