~4章~

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朝、時間は約束していなかったのに、階段を下りると課長はすでに来ていた。 課長の私服は2度目で、この前はそれどころじゃなくて気にもしていなかったけど… 結構イケてる… いや、他の女の子が見たら、ストライクだろうな… 「今日は勉強してきたから、バッチリだよ」 昼休み、ずっとサッカーのルールとか、そんな感じの本を読みあさっていたっけ。 「さゆ姉ちゃん来た~。兄ちゃん、早くサッカーしに行こうよ!」 玄関で出迎えてくれたかと思ったら、男の子達と課長は公園に行ってしまった。 「小百合ちゃん、おかえり」 「ただいま。先生、真由ちゃん来てる?」 『真由ちゃん』は高校3年生の女の子で、中学までここで生活していたが高校入学と同時に寮に入った。 メールで、恵みの家に帰るから会いたいと連絡があったのだ。 .
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