~4章~

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「彼氏と買い物行った時に、コスメショップに入って口紅見てたら、 『この色、俺好きだな』 って呟いたかと思ったら、レジに持っていって、プレゼントしてくれたの」 「へぇ~。で、その口紅なんだ」 真由ちゃんは大きく頷き、 「始めは、今までの口紅が気に入らなかったのかな?とか悩んでたんだけど、それつけて彼に会いに行ったら、 『よく似合ってる。俺の好きな色だから、俺色に唇が染まったみたい』 な~んて臭い台詞だけど、なんか彼の色に染まるなんて言われちゃったら、ときめいちゃって彼の事もっと好きになっちゃった~」 真由ちゃんの顔は恋してる女性の顔で、 自分はこんな表情は一生出来ないだろうな… なんて、心の中で呟いていた。 .
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