~4章~

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「小百合ちゃん、何色が好き?」 好きな色?? 「……黒か水色です」 昔はピンクが好きだったけど、今の私には不必要な色になった。 「そうなんだ。あっ、お会計してくるから、あそこの椅子で座って待ってて」 課長に言われ、椅子に座り待つことに。 店内はクリスマスムード一色って感じで、赤と緑のディスプレイが目立つ。 ふと、目の前のマネキンに目を向ける。 白のフワフワしたワンピースを着ていて、オススメ品なんだろう。 ワンピースなんて何年も着てないよな… 「お待たせ。どうかした?」 マネキンの事考えてたら課長の事忘れてた… 「いえ、なにも。すみません、お手洗い行ってきてもいいですか?」 「場所分かる?ついて行こうか?」 笑顔で聞いてくる。 「セクハラで訴えますよ」 全く、油断も隙もない人… .
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