~3章~ #2

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「違う…いいんだけど、私と永遠の愛誓える?」 幼い頃、母に言われたこと… 『お母さん、ドレス着た人がいるよ~』 たまたま教会の前を通りかかった時、皆に祝福され幸せそうな花嫁、花婿を見かけた。 『なんでチューしてるの?』 『小百合、永遠の愛を誓った人はここでキスするの。 神様の前では嘘ついちゃダメだから、ここでキスすると一生一緒にいるってことなんだよ』 『ふ~ん、そうなんだ~』 『小百合も大人になって、永遠の愛を誓える人とキスしてもらいなさい』 『うん!小百合、大人になったら大好きな人のお嫁さんになる~!』 子供の頃の守りごとなんて、今どき流行らないけど、母との思い出を消すことはできなかった… .
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