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頭上から声がし、頭を上げると男性が立っていた。
涙でぼやけてて顔はハッキリ見えないが、その人は金髪で眼鏡をかけ、今どきの若者です、って感じの人だった…
「ほっといてもらえませんか!」
神様、軽い女と言われた私にはお似合いとでも言いたいのですか…
彼は私の顎を持ち、鞄から何かを取り出し、私の顔を撫でる。
「なにするんですか…!」
「目を閉じて黙ってて。悪いようにはしないから…」
冷たいものが顔に触れる。
彼の手は心地よくて、フワフワした気分だ。
眉に、目に、頬に、口に…
「出来たよ」
彼はそう言うと、礼拝堂の出入口に向かって歩いて行こうとしていた。
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