~3章~ #2

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頭上から声がし、頭を上げると男性が立っていた。 涙でぼやけてて顔はハッキリ見えないが、その人は金髪で眼鏡をかけ、今どきの若者です、って感じの人だった… 「ほっといてもらえませんか!」 神様、軽い女と言われた私にはお似合いとでも言いたいのですか… 彼は私の顎を持ち、鞄から何かを取り出し、私の顔を撫でる。 「なにするんですか…!」 「目を閉じて黙ってて。悪いようにはしないから…」 冷たいものが顔に触れる。 彼の手は心地よくて、フワフワした気分だ。 眉に、目に、頬に、口に… 「出来たよ」 彼はそう言うと、礼拝堂の出入口に向かって歩いて行こうとしていた。 .
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