~3章~ #2

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「ここにいたんだ…」 礼拝堂に響く声… まさか… 顔を上げるとあの人ではなく、課長だった… 「すみません…お待たせして…」 立ち上がった瞬間、バランスを崩し倒れそうになり、 「あっ!」 あれ…痛くない… 咄嗟に目を閉じていたらしく、開けると課長が支えてくれてて、抱きしめられる格好になっていた。 「すっ、すみません!」 慌てて離れようとしたとき… ほのかに香る課長の香りに私の行動は止まってしまった… あれ……この香り…… 「大丈夫??」 課長の言葉に、我に返る。 「あ…大丈夫です」 何もなかったように振る舞う… 気のせい…だよね… .
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