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「ここにいたんだ…」
礼拝堂に響く声…
まさか…
顔を上げるとあの人ではなく、課長だった…
「すみません…お待たせして…」
立ち上がった瞬間、バランスを崩し倒れそうになり、
「あっ!」
あれ…痛くない…
咄嗟に目を閉じていたらしく、開けると課長が支えてくれてて、抱きしめられる格好になっていた。
「すっ、すみません!」
慌てて離れようとしたとき…
ほのかに香る課長の香りに私の行動は止まってしまった…
あれ……この香り……
「大丈夫??」
課長の言葉に、我に返る。
「あ…大丈夫です」
何もなかったように振る舞う…
気のせい…だよね…
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