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~6章~ #2
このままじゃ、私…
「ごめん…つい嬉しくて…」
課長の手の力が抜けて、離れると同時にその場から逃げるように立ち去り、玄関のドアを思い切り開ける。
「ハァハァ…」
足の力が抜けてしまい、ズルズルとしゃがみ込んでしまった。
こんなこと、前にもあったよな…
でも…あの時の気持ちとは全然違う、自分がいた…
「やっぱり…あの香り…」
違うって自分に言い聞かせても、課長の残り香が自分の服についていて、そうなんじゃないのか…って思わせる…
この苦しみから、逃れることは出来ないとこまで来ているのかもしれない…
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