~7章~

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気にしていた事をズバっと言われてしまった… 「少し、肩の力抜いたら?そんな張り詰めてたら、ルージュが完成する前に小百合ちゃんが倒れてしまうよ」 課長の言葉が、私の胸の奥に入ってくる。 あぁ…ほんと… この人は、私の思ってる事なんて御見通しで、 鎧を1つずつ剥がしていくように、私の心の中にも、いつの間にかいて、 …ほんと、敵わない。 「すみません、ご心配おかけして。でも絶対、完成させます。 それと…課長の事、信頼してます…だから、これからもよろしくお願いします」 今の私には、これが精一杯… 課長を見ると、 「こっち、見ないでくれるかな…」 顔に手を当てていて、表情が見えないけど、耳が真っ赤になっていて… .
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