~6章~ #2

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気持ちを切り替え、出社する。 昨日の朝の事もあり、今日も一本早い電車に乗った。 誰もいない部署に、恐る恐る入る。 「…よかった」 私のデスクの上には何も置かれていなくて、安堵する。 そのお陰で、体が重く怠かったけれど、午前中の仕事は捗(はかど)った。 「はぁ~」 屋上のベンチに座り、課長の分のお弁当を置き、自分のお弁当を食べる。 今更なんだけど… 約束とはいえ、早まったことしちゃったかも… いつもなら、小説に集中出来るのに、文字が頭に入らない。 ガチャ だから、いつもなら気がつかない音にも気づいてしまう… .
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