~7章~

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「木下 律子、私達とは同い年なんですが、短大卒業してから入社したので、一応後輩です。 制作部では主にカメラ担当をしているのですが、小百合が撮影を頼みに行くと必ず、無理難問言ってきて撮影内容自体を変えなきゃ撮影しないとか、意味わからない嫌がらせをしてくるんです」 いつもそんな感じで撮影が遅れたりする。 でも、私も企画内容を変更するつもりないから、余計に拗れて遅くなるんだけどさ… 「…で、その木下さんのデスクに置かれていた紙には、何て書かれていたの?」 美里はこちらを見て、言いづらそうにしている。 「七瀬さんには俺がついてる。だから安心して話してくれる?」 美里は私が傷つくのを気にかけてくれたんだ… ごめんね… .
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