~6章~ #2

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「そうなんだ…小百合ちゃん、聞いていい?答えたくなかったら、いいんだけど…」 真剣な目で私を見つめてくる… 「…なんですか?」 卵焼き食べただけで、なんでそんな目するの… 「小百合ちゃんは、恵みの家でいくつぐらいからいたの?」 なんだ…そんな事か。 「小学3年から高校卒業するまでです」 私の緊急連絡先は先生のとこになってるから、上司なら気になるのも仕方ないか…。 「小百合ちゃん…淋しくなかった?その…」 えっ… 淋しい…? 課長の顔は真剣で… つい本音が出てしまった… 「…淋しくなかった。と言えば嘘になるかもしれませんが、私の場合…家にいても、母と触れ合う事なんて出来なかったと思いますから…」 .
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