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パッと振り返ると、そこには眼鏡をかけた課長がいて…
「おはよう。小百合ちゃん」
爽やかな笑顔のせいか、眼鏡のせいか私の心拍数は上がる一方で…
「お…はよう…ございます」
挨拶もろくに言えない状況…
「いい匂いだね…」
えっ!?私!?香水なんかつけてないし、昨日お風呂にだって…
「スープ、出来上がりかな?」
「あっ!!そうだった…」
慌ててIHを止め、味見する。
ハァ…どんだけ慌ててるんだ、私…
「コーヒー入れるね」
課長は棚から、この前のペアのマグカップを取り出そうとしていた。
「あの…私、帰ります」
これ以上ここにいたら、私の心臓もたないし…
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