~9章~

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ダイニングテーブルに作った物を並べる。 どうせ私も一緒に食べなきゃ駄目とか言うんだろうと予測し、自分の分も置く。 お腹も空いてるし、昨日泊めてもらったお礼も言えてないし、いいか。 課長がコーヒーを置き座ったので私も目の前の席に座る。 「凄いね。朝からこんなご馳走食べれるなんて」 「そんなご馳走なんて大それた物じゃ…」 ゆで卵とハムとレタスのサンドイッチに、ブロッコリー、ミニトマト、レタスのサラダ。 スープはオニオングラタン風のスープと調理器具がないなりに作った物だから、あまり手の込んだ物でもないし… 「俺、いつもは朝食食べずに出かけるし、小百合ちゃんが俺の為に作ってくれたんだから、ご馳走だよ」 誰が聞いても赤面するような台詞を、サラっと言う課長はやっぱりいつもの課長だった。 .
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