~9章~

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「ん~!このサラダ美味しい!普通のマヨネーズじゃない!?何入れたの?」 パクパクとサラダをほうばる姿は恵みの家の子供達みたいで、 「プッ…そんなに慌てて食べなくても」 「美味しいから、つい…」 照れたように笑う課長を見て、なんか胸がポカポカと暖かくなる。 「サラダにかけてあるのはマヨネーズにワサビを入れたんです。ドレッシングの好みが分からなかったので…」 課長の食べる手が止まると同時に、視線が合う。 「小百合ちゃん、ありがとう。寒いのに買い物行って、俺の為にこんな美味しい朝ご飯作ってくれて…今、すごい幸せ」 幸せ… そっか… 私の胸のポカポカは… 課長が幸せな顔してるからなんだ… .
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