~9章~ #2

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今晩も課長宅に伺うことに、若干戸惑いがあるものの、嫌ではない自分に内心、そっちのほうに戸惑いが… そんなことより、ここへ来てから女性達の目線が気になって、仕方ないんだけど… その目線は勿論、課長に向けられているもので… 「あの人、チョーイケメン」 「声、掛けてみる?あっ、女連れじゃん」 ボソボソと聞こえてくる雑音… 当の本人はと言うと… 全く気にしてない様子で、 「小百合ちゃん。荷物がいっぱいだから、車に置いてくるね。そこで待ってて」 椅子に目線を向け、スタスタと行ってしまった。 女性達の目線は、私に向けられ睨まれる始末。 イヤイヤ… 見ず知らずの人間睨むっておかしいでしょ!? .
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