~9章~ #2

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「あ~もぅ!わかりました!」 結局、課長のペースに流されてしまうんだよね… お米と食材を買い帰宅しようと駐車場に向かう途中、 「あっ!課長、ちょっと待ってて頂けますか?」 ピンクや赤がやたら目立つ売り場に立ち止まる。 2週間とちょっと起てば、女性達の目がギラギラと必死になる、あの日がやってくる。 「小百合ちゃん、バレンタイン誰かにあげるの?」 少し驚いた様子で課長は尋ねてくる。 「子供達です。後、女の子達は友チョコを作るらしくて、手伝って欲しいと頼まれてるので、材料とラッピング用品を買おうかと」 とは、言っても桃ちゃんみたいにお菓子作りは得意じゃないから定番の生チョコとかトリュフになっちゃうんだよね… .
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