~9章~ #2

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洗剤でお米を洗おうとした課長に 『水でいいんです!』 少し厳しく指導し、なんとかスイッチを入れて、後は炊けるのを待てばいいだけ。 オカズを作りながら、今日購入したものを収納していると、やはりドット柄が目立つ。 今、使っている鍋も欲しくても、自分ではなかなか買うことが出来ないであろう少し高価な鍋。 仮に、他の女性がここに来て、このキッチンを見たら、あんまりいい気分ではないだろう… 自分は課長の彼女ではない訳だし、課長が私に多少好意があるのはわかってはいるけど、人の気持ちなんてどこまで本気かわからないし… 彼女でもない人間がこんなことしていいものなんだろうか… 「何か考え事?」 背後から声がし、ハッとする。 ダメ、ダメ。 料理に集中しなきゃ。 「いえ、何も。そろそろ出来上がるのでお皿とか用意してもらっていいですか?」 .
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