~9章~ #2

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後片付けをしようとしたけど、 『後は自分でやるから大丈夫だよ』 と言われたので、余った御飯を冷凍保存して、いつでも食べれるようにだけして課長の家を後にした。 「昨日も今日も色々、ありがとうございました。失礼します」 「こちらこそ、ありがとう。また月曜日にね。それと、これ、しばらく借りるね」 課長はヒラヒラと私の部屋に置いてあった本を見せる。 あっ、課長が今朝部屋で見てたのって、あれだったんだ… おやすみなさいと言い、帰宅した。 今朝、帰ってきたけど自分の家にいるのが久々のように感じる。 疲れているはずなのに、何故かそんな感じではなくて… 家に帰って、お風呂に入って、ホッとしているはずなのに、心の中に風が吹いてるような感じがする。 「やっぱり、私、おかしいよね…」 そう呟き、知らない間に眠りについていた。 .
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