~9章~ #2

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「うん。よく似合ってる」 ワンピースなんて着慣れない服、似合うと言われてもよくわからないけど…褒められて悪い気はしないかな… 「今はそれで十分。ありがとう、小百合ちゃん」 課長の嬉しそうな顔を見て、少しホッとした。 今までの私なら絶対有り得ない行動なんだから、少しは嬉しそうにしてもらわなきゃ… ついでに、助手席もどうかな? なんて、軽く言ってくる課長に、 それは遠慮しときます、とだけ言い、後部座席に乗り込む。 行き先は、この前行ったショッピングモールに行くらしい。 家電店もあるし、調理器具も揃うのが理由。 私も、あまりウロウロするのは得意じゃないので賛成した。 .
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