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~9章~ #2
だってね、と私に近づきショートヘアーの髪を触られ、
「俺の家も見てもらったんだから、小百合ちゃんの家も見なきゃ、フェアじゃないでしょ?」
別に私が見せて欲しいなんて言ってないし、寧ろ無理矢理って言ったほうが正解じゃない…
「嫌です…って言っても聞いてはもらえないんですよね…?」
私の頭上から、その通り、って言葉が掛けられ、そのまま洗面所に行ってしまった。
ハァ…
っていうか、髪触られた…
触られた部分が熱く燃えそう…
片付けが終わり、ダイニングテーブルの方に向かうと、カーテンが開いていて、青い空が目に入ってきた。
課長は用意をしているのか、洗面所から出てこないし、外の空気が吸いたくなったのもあり、窓を開けベランダに出た。
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