~10章~ #2

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~10章~ #2

「…わかった」 課長が断ることもなく承諾したことで、私の胸は余計にズキンズキンとしていて、平常心でいなければ…という思いは裏腹に2人を直視できないでいた。 やっぱり、知り合いだったんだ… 名前で呼び合うんだから、親密なんだろう… 知り合いですか?って聞けばいいのに、聞けなかった… ううん…知りたくなかった。 自分の中に渦巻くこの黒い感情も… 課長と麗華さんの関係も… 知ってしまったら… 今までの私には戻れなくなってしまうから… 「あの2人のこと、気になる?」 自分の中に入ってしまっている間に、周防さんが真後ろにいたなんて… 気がつかなかった。 .
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