~11章~ #2

10/12
前へ
/35ページ
次へ
「小百合ちゃんが俺以外の男と一緒の空間にいたのが、例え薫でも嫌だった。 だから、その時間を塗り潰したくて、『罰』って強引な手を使ってでも、少しでも長く一緒にいたかったんだ」 誰が聞いても、赤面するような台詞。 今の私も、その1人だと思う… 「…課長がもてる理由、少しわかった気がします…」 実際、怪文書置くぐらい好きな人もいるしね… 「まぁ、否定はしない。でも、他の女性にもてても意味ないから。大切な人に、好きになってもらわなきゃね」 大切な人… それって…… 「あの…課長…」 その後の言葉は言えなかった… 麗華さんと課長の関係が私の頭をよぎり、胸を締め付けた。 .
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

444人が本棚に入れています
本棚に追加