~12章~

2/10
前へ
/35ページ
次へ
撮影日が迫っていることもあり、1週間はあっという間に過ぎ、撮影前日『例の日』がやってきた。 「小百合…毎年のことながら、あんたのデスク凄いね…」 「…そうだね」 毎年、私のデスクの上にはチョコレートが置かれている。 自分の部署の人だけではなく、他の部署の人からも渡されたりするから結構な量。 「でも、今年は負けるかもよ?あの人に」 美里の目線の先には、課長のデスク。 周りには女性が沢山いて、高級チョコらしい物を渡していた。 「あれ、1粒500円ぐらいはするかもね」 1粒、500円!?!? すっ、凄い… 「そんなことより…小百合は誰かさんに渡さないの?」 うっ… この状況で、それ言う!? .
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

443人が本棚に入れています
本棚に追加