~13章~

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撮影の準備が調い、後は麗華さん待ちの状態。 いつものことだけど、緊張する。 「小百合ちゃん、大丈夫?」 「あっ、はい…」 緊張してるの、課長に気づかれてしまった… 「俺いるから大丈夫だよ」 コクんと頷き、スタジオの入り口を見つめる。 でも、その緊張感は次第に恐怖感に近い状態になっていて… 「おい、翔。麗華来るの遅くないか?」 時計を見ると、撮影時間はとっくに過ぎている。 「小百合ちゃん、ちょっと麗華に連絡してくれる?」 急いで麗華さんの携帯に電話するけど、女性のアナウンスが流れてくる。 「課長…麗華さんと連絡取れません…」 .
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