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撮影の準備が調い、後は麗華さん待ちの状態。
いつものことだけど、緊張する。
「小百合ちゃん、大丈夫?」
「あっ、はい…」
緊張してるの、課長に気づかれてしまった…
「俺いるから大丈夫だよ」
コクんと頷き、スタジオの入り口を見つめる。
でも、その緊張感は次第に恐怖感に近い状態になっていて…
「おい、翔。麗華来るの遅くないか?」
時計を見ると、撮影時間はとっくに過ぎている。
「小百合ちゃん、ちょっと麗華に連絡してくれる?」
急いで麗華さんの携帯に電話するけど、女性のアナウンスが流れてくる。
「課長…麗華さんと連絡取れません…」
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