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「小百合ちゃん、多分、彼女は俺のせいだって言ってるんだと思うよ。そうでしょ?佐藤さん」
課長の言葉に小さく頷く。
私じゃなくて課長のせい?
「…桃ちゃん、どういうこと?」
彼女は小さな口を開き、
「入社した時から、ずっと想っていたんです。
かっこよくて、皆に信頼されてて…私の憧れで…大好きな人なんです」
そんなに想い続けている人がいるなんて…知らなかった…
「その人の噂を聞いて、私にもチャンスがあるかもしれないって思いました…
なのに…課長がきてからは、一緒にご飯食べに行くことも、会社でも前みたいに側にいることさえ出来なくなって…」
ちょっと待って…
噂?それって…
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