444人が本棚に入れています
本棚に追加
「……ごめんね、桃ちゃん…
私のせいで、沢山傷つけて…」
目を逸らすことなく、自分の気持ちを伝えよう…
それが…私のせめてもの償い…
「……桃ちゃんの気持ちに応えることは出来ない。
桃ちゃんのことは好きだけど…
桃ちゃんの好きと私の好きの気持ちは違うから…
誤解させるような事をして…
本当にごめんなさい…」
頭を目一杯下げる。
「さ…ゆ…先輩…、わかってたんです…
先輩にあんな顔させるの私じゃ無理だってこと…
でも…自分の感情を止めることは…出来なかったんです…」
桃ちゃんは最後に、
「すみませんでした…」
と呟き、いつの間にか課長が呼んでいた美里と一緒に、スタジオを出ていった。
.
最初のコメントを投稿しよう!