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閉ざされた自分の心が開くことなんてないと思っていたのに…
人を好きになることなんて…ないはずだったのに…
もう少し…
一緒にいたい…
なんて、思う自分がいる。
でも、明日も仕事なんだからって頭の片隅で言ってる自分もいて…
後部座席のドアを開け、車から降りると課長も運転席のドアを開け降り、私の目の前に立った。
「あの…課長、お疲れ様で…」
「ねぇ、小百合ちゃん。俺が初めて送ってきた日のこと覚えてる?」
忘れるわけがない。
あんなこと言われたの、後にも先にも、あの一度だけ…
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