~14章~

14/14
前へ
/35ページ
次へ
閉ざされた自分の心が開くことなんてないと思っていたのに… 人を好きになることなんて…ないはずだったのに… もう少し… 一緒にいたい… なんて、思う自分がいる。 でも、明日も仕事なんだからって頭の片隅で言ってる自分もいて… 後部座席のドアを開け、車から降りると課長も運転席のドアを開け降り、私の目の前に立った。 「あの…課長、お疲れ様で…」 「ねぇ、小百合ちゃん。俺が初めて送ってきた日のこと覚えてる?」 忘れるわけがない。 あんなこと言われたの、後にも先にも、あの一度だけ… .
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

633人が本棚に入れています
本棚に追加