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~14章~ #2
『俺が必要って言わせてやるよ』
上司としてではなく、男性として必要だと感じ始めたのはいつからだろう。
多分、大分前から…
でも、その気持ちに蓋をして鍵をかけた。
正直に伝えることも、素直になることも出来ない自分に、それでも嫌気がさすことなく隣にいてくれて…
もう鍵も壊れて、蓋なんか飛んでいってしまった…
『好き』って気持ちがわかった今この気持ちを伝えたい…
そう思うけど、どうやって言ったらいいのか…
恋愛小説っぽく言う?
無理だ…
あんな甘くて、歯が浮くような台詞言えない…
「小百合ちゃん」
課長ほったらかしで自分の世界にどっぷり入ってるなんて…
顔を上げると、いつもより近い距離にまた胸が高鳴る。
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