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「ちょうど発売したのが3月の頭とかでしょ?
先週なんか、ほとんどが本命のお返しにって購入する人ばかりだったらしくて、今日なんか売り切れの店舗もあったみたい」
「そうなの!?」
手に持っていた昆布茶を落とすところだった…
売り切れって…
信じられない…
「私の想像でしかないけど、ホワイトデーに売れるって思ってたんだよ絶対!さすが社長だね!」
う~ん…
社長がそこまで考えていたのかな…
結構というか、かなり自由人だから気まぐれのような気がするんだけどな…
「小百合、それとね…」
美里はさっきまでの元気が嘘のように沈んでいて、ゆっくり口を開き話しだす。
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