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「桃のことなんだけど……」
その言葉にピクッと反応してしまう。
桃ちゃんとは、あの日以来会っていない。
私が周防さんの所でポスターとプロモチェックをしている間に、デスクの荷物を纏めて美容部へ行ったらしい…
それも課長の配慮だろう…
「…美容部で元気に頑張ってるみたいだよ」
「…そっか…よかった」
美里もかなりショックな筈なのに
小百合が一番辛いでしょ?
泣きたかったらいつでも泣きなさい。
って言ってくれて…
多分、今も私が気になっているの分かっているから教えてくれたんだろう。
「美里、ありがとう」
私の言葉を聞いて安心したのか、
「さ~飲んで食べるわよ~!」
いつもの美里の笑顔に、自然に顔が綻ぶ。
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