~14章~ #2

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はっ、と気がつく。 「夢じゃなかったんだ…」 最後の言葉… 課長の家に泊まってしまった時、夢だと思っていた… 「グッスリ眠っていると思っていたのに…ばれちゃったね。 本当はあの日、薫から電話なかったら今日と同じこと言おうとしてた。 伝わらなくても寝ている小百合ちゃんにどうしても…俺の気持ち、伝えたくてね…」 初めて会った時から、強引で振り回されてばかり… 鎧なんか通用しなくて、 でも… 私の心の中にずっといて、 私が、素直に伝えられないのわかってるから、いつだって嘘偽りなく伝えてくれる。 この気持ち、伝えなきゃ… 「…課長、撤回しなくていいです」 .
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