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はっ、と気がつく。
「夢じゃなかったんだ…」
最後の言葉…
課長の家に泊まってしまった時、夢だと思っていた…
「グッスリ眠っていると思っていたのに…ばれちゃったね。
本当はあの日、薫から電話なかったら今日と同じこと言おうとしてた。
伝わらなくても寝ている小百合ちゃんにどうしても…俺の気持ち、伝えたくてね…」
初めて会った時から、強引で振り回されてばかり…
鎧なんか通用しなくて、
でも…
私の心の中にずっといて、
私が、素直に伝えられないのわかってるから、いつだって嘘偽りなく伝えてくれる。
この気持ち、伝えなきゃ…
「…課長、撤回しなくていいです」
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