~14章~ #2

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「…小百合ちゃん?」 顔を上げ、課長の胸から瞳に目線を移す。 「私…課長のことが必要です。 上司としてではなく、1人の男性として… だから…次からは、助手席に乗ってもいいですか?」 課長の黒く透き通る瞳が、一瞬驚いていたように見えたけど、すぐ、企むような瞳に変わる。 「まだ足りない。小百合ちゃんの気持ち、もっと欲しい」 頑張って伝えたのに、満足してもらえなかったみたいで… 深呼吸をし、瞳を逸らすことなく口を開く。 「私、課長が好きです。 7年前の課長も、今の課長も、 好きです…」 そう伝えると同時に、きつく抱きしめられた。 .
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