~14章~ #2

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「7年前、元彼に言ってた言葉小百合ちゃんが口にしてくれた時ここにキスするから」 そう言って、私の唇に課長の手が触れる。 なぞるような手つきにドキドキしっぱなしで… そっ、と触れていた手が離れた瞬間、 「課長……」 「待ってる。小百合ちゃんが心から永遠を誓いたいって思う日まで。 じゃあ、また明日。小百合ちゃんおやすみ。愛してるよ」 そう言って課長は帰宅していった。 ベッドに仰向けになり、帰り際に貰った物を眺めながら課長とのやり取りのことを考えていた。 『これ、1ヶ月早いけどホワイトデーのお返し』 手渡されたのは、 『ピュア ホワイト ラブ ルージュ』 だった。 .
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